BMW Mと共同開発した高性能スポーツタイヤ
横浜ゴムは5月6日、BMW Mが開発する高性能スポーツモデル新型「M3セダン」「M4クーペ」の新車装着(OE)用タイヤとして、スポーツタイヤ「ADVAN Sport V107(アドバン・スポーツ・ブイイチマルナナ)」の納入を開始したと発表した。装着サイズは、フロントが275/40ZR18(103Y)、リアが285/35ZR19(103Y)。BMW Mへは現行の「M5セダン」に続いての納入となる。
ADVAN Sport V107は“ADVANシリーズ”のハイパフォーマンスタイヤで、今回新車装着されたタイヤはBMW Mと共同開発し、高いドライ性能と耐摩耗性を両立するためにパターン面の溝面積を調整し、専用コンパウンドが組み合わせられている。また、ウェット性能においても、欧州ラベリング制度における最高レベルの「A」を獲得。プロファイル面では、接地面が均一になるようにマウンド・プロファイルを採用し「ドライ性能」「耐摩耗性」の性能向上に貢献。構造面では、タイヤの骨格であるカーカス材に専用の部材を採用し、またカーカス材を締め付けるベルトの角度を一般的な補修用タイヤに比べ角度をつけることにより、ハイパワー・プレミアムカーに必要不可欠なダイレクトなハンドリングかつ高い操縦安定性を発揮できる性能に仕上げているという。
新型「M3セダン」「M4クーペ」向けに開発されたタイヤは、コース全長約25km、コーナー総数約200、高低差300mの世界一過酷なサーキット場といわれるニュルブルクリンクで評価を行ない、高いパフォーマンスの走行を可能にした。また、公道でもサーキットでも驚異的なパフォーマンスを発揮できるBMW Mモデルに相応しいタイヤに仕上げたという。タイヤサイドにはBMW Mからの「技術力」「品質」「信頼」の承認を示す★印(スターマーク)が刻印される。
横浜ゴムは世界トップレベルのレースへ参戦するBMWに対し高性能レーシングタイヤを供給していて、これまでに海外では「世界ツーリングカー選手権」の初代チャンピオン(1987年)、「欧州ツーリングカー選手権」のチャンピオン(1988年)を獲得した「シュニッツァーBMW M3」をはじめ、さらに世界的耐久レースの「ニュルブルクリンク24時間」と「スパ・フランコルシャン24時間」において計5回の優勝を獲得。さらに1998年にアメリカフロリダで開催された「デイトナ24時間耐久レース」「セブリング12時間」レースでもクラス優勝するなど実績を残している。